米沢紬をご存じでしょうか?
山形県米沢市で今も生産されている織物です。柔らかな色と素朴な風合いが特徴で、草木染めの技法は「置賜紬」の名前で国の伝統的工芸品にも認定されています。
しかし、
「米沢紬なのに、どうして置賜紬の名前で登録されているの?」
「草木染めって何?」
などの疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、米沢紬についてまとめました。基本情報に加え、置賜紬や紅花紬との違い、1年3ヶ月かかる製造工程なども解説します。最後には体験ができる施設もご紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
▼紬の着用シーンについてはこちらの記事でご紹介しています。
この記事の目次
米沢紬とは?
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米沢紬とは、山形県米沢市を中心に生産される先染めの織物のことです。地元で取れる植物を使い、手作業で糸を染める伝統的な草木染めを用いて作り上げています。
紅花で染めた紬が最も有名で、紬織物の中では珍しい紅系の色や黄色、オレンジなど淡い色合いが特徴です。素朴でありながらどこか上品で、温かみを感じさせる独特の風合いから、着物愛好家からも高い人気を集めています。
山々に囲まれ、最上川が流れる自然豊かな風土から育まれた、約200年の歴史ある紬です。
草木染めと豊富な色数が特徴の先染めの着物
米沢紬は、糸を染めてから織り上げる先染めの着物です。特に植物を使った「草木染」が特徴で、山形県の県花にもなっている紅花の他、藍、刈安(かりやす)などを使用して染めています。
染料を何回も重ね染めすることでできあがる色相は100種類にものぼり、豊富な色も人気を集める理由のひとつです。単独以外にも染料をかけ合わせて多くの色を作り出し、ふんわりと優しい風合いと上品さを生み出しています。
先に染めた糸を使い、1本1本組み合わせて織られた米沢紬は、無地一色だけでなく、格子や間道、よろけなどの文様を楽しめるのも魅力。温かみとともに繊細さも感じられる着物です。
伝統的工芸品『置賜紬』としての米沢紬
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米沢市の草木染め紬・紅花染め紬の技法は、1976(昭和51)年に「置賜紬」の名前で国の伝統的工芸品に認定されています。
指定されるための条件は以下の通りです。
※「杼」は経糸の間に緯糸を通すために使われる、機織り機道具のひとつ。中央に糸を巻いた管を入れた舟形の形をしており、緯糸を経糸に通す際に使用する。
条件の中に明記されている「植物性染料」以外の染色方法を用いた場合は、伝統的工芸品と認められません。
そのため、上記の条件をひとつでも満たしていない場合は、米沢産の紬という意味で『米沢紬』と呼ばれます。
米沢紬と置賜紬や紅花紬の違い
米沢紬は『山形県米沢市を中心に生産される先染めの織物』とご紹介しましたが、
など、米沢紬を呼ぶ言葉は複数あり、違いがわからない方も多いのではないでしょうか?
それぞれの紬の違いを以下にまとめました。
紬の名前 | 産地 | 特徴 |
米沢紬 | 山形県米沢市 | 植物由来の染料を使用する場合が多い |
置賜紬 | 山形県置賜地方(米沢市・長井市・白鷹市の3市) | 米沢、白鷹、長井の3つの地それぞれ技法や特徴が異なる |
紅花紬・紅花染紬 | 山形県米沢市 | 山形県の県花、紅花で染めた糸を使用 |
置賜地方で作られている「置賜紬」の中に米沢紬があり、植物性染料を使用する米沢紬の中でも特に紅花で染めたものを「紅花紬」と呼びます。
「置賜」は、米沢を始め長井・白鷹を含めた地域を指す言葉です。置賜紬には米沢紬以外にも、長井紬や白鷹紬など異なる特徴を持つ紬も含まれます。
長井紬や白鷹紬を含めた置賜紬のことを米沢紬と呼ぶケースもあるため、呼び方だけでどのような紬を判断するのは注意が必要です。
もし判断できない場合は、織物に添付されている証紙を確認しましょう。
置賜紬の証紙は2種類あります。国の伝統的工芸品の条件をクリアしていることを表す「伝統マーク」と、置賜伝統織物組合が発行する証紙です。
組合が発行する証紙は、産地や織物の名称に加え、染色方法や製織方法までチェックボックスでわかる仕組みになっています。
証紙で確認できる内容を把握しておくと、製造技法や品質を自分で確かめられるのでおすすめです。
▼置賜紬に登録されている各産地ごとの紬については、こちらの記事で詳しく解説しています。
米沢紬の歴史
米沢紬の始まりは、江戸時代。当時経済的に苦しかった藩の財政を立て直すために、武家の女性たちに機織りを習得させたのが、米沢織の発祥とされています。
米沢の地で、どのように米沢紬が発展していったのかを見ていきましょう。
藩主上杉鷹山の奨励で発展した米沢紬
江戸時代のはじめには、藩の政策によりすでに青苧や紅花などを栽培して全国に出荷する一大産地だった置賜地方。織物の原材料の産地から織物の産地に転換したのが、米沢藩主の上杉鷹山でした。
養蚕業に力を入れ、武家の女性たちに機織りを習わせた他、織物の先進地から技術者を招いて研究や開発なども行い、米沢の織物産業が発展していきます。
ちょうどこの時期、植物染料で糸を染めてから織る「先染め」の技術が確立。紅花や藍、紫根などを使い、米沢で織られた「米沢織」は全国で名が知られるようになりました。
戦時下に途絶えた『紅花染め』
全国で有名になった米沢の織物ですが、その最大の特徴である紅花染めは一時期完全に途絶えてしまいます。産業革命のあった明治時代に入ると、染めやすさと長持ちが特徴の化学染料が輸入されるようになったためです。米沢だけでなく全国にいた紅花染め職人も減少し、赤を表現する貴重な染料だった紅花にも衰退の影が忍び寄ります。
さらに、食用の作物を栽培することが優先された第二次世界大戦下には、紅花の栽培自体も行われなくなり、技術・栽培ともに完全に途絶えてしまいました。
『紅花染め』の復活と発展
一度途絶えた紅花染め復活のきっかけとなったのが、市内の中学校教師だった鈴木孝男さんです。1951(昭和26)年、独自に紅花染めの研究と栽培を開始しました。そんな鈴木さんに賛同した地元の織屋2社が尽力し、その後米沢産の紅花で紅花染めと商品化に成功。紅花は再び脚光を浴び、1982(昭和57)年には県花に制定されました。
現在では、市内外に米沢の紅花を発信する「紅花プロジェクト」が進行中です。紅花を復興させた「よねざわ新田」と「株式会社筬園」の2社も、現在も米沢の地で米沢織を織り続け、次世代に歴史と技法を継承しながら、多くの着物ファンに愛される着物を製作しています。
米沢紬の染料と種類
一度は途絶えたものの、見事に紅花染めを復活させた米沢紬。紅花のイメージが強いですが、他にも多くの植物を使用して生産されています。代表的な染料は以下の3つです。
ここからは、上記3つの染料を使った紬に、米沢紬から派生したと言われる「ぜんまい紬」も加えて、それぞれの特徴をご紹介します。
米沢紬の代表『紅花紬』
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米沢紬の代表とも言えるのが、紅花を使って染色を行う「紅花紬」です。
紅花から抽出できる紅(赤)と黄色を中心にしたパステルカラーが特徴。紬独特の素朴さに加え、華やかさと上品さも漂わせています。柔らかな色味で、年代関係なく愛用されているおしゃれ着です。
紅花染めはランクわけされており、最高位にあたるのが山形県産「最上(もがみ)紅花」を使用して染めたもの。天然染料のみで染めた商品は少なくなっていますが、本物の紅花染めは、証紙で確認が可能です。また、化学染料を併用して色褪せしにくく、比較的低価格の新しい紅花紬も開発されるなど、新たな取り組みも広がっています。
藍で染められた米沢紬
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米沢紬にも、日本人の生活に欠かせない染料だった藍が使われています。
綿・麻・絹など天然繊維と相性がよく、ほとんどが綺麗に染まり、布の耐久性が増して、色も褪せにくいため、着物や生活小物に活用されてきました。
藍が庶民の間で広まったのは江戸時代。まさに米沢紬が始まった時期です。
藍四十八色という言葉があるほど、染める回数によって豊富な色を表現できます。
藍の魅力は、変化する美しさです。染めてすぐは赤みを帯びていた色は、5年ほどかけて落ち着いていき、10年後には深みのある色に変化、20年後には鮮やかさが一層増すため、よく「生きている」と表現されます。
紬特有のざっくりした風合いに、藍の色合いが映える着物です。
刈安で染められた米沢紬
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刈安は野山に自生するススキに似た草で、名前の通り刈りやすく、入手しやすいことから、昔から黄色の染料として多用されてきました。正倉院にも宝物として保管され、現代まで伝わっているほどです。
染め上がりは澄んだ黄色。わずかに緑を帯びているのが特徴です。
他の染料とかけ合わせて色を作るのにも使用されていて、赤を含まない刈安は、藍とともに使うことで鮮やかな緑色に染めるのに重宝されています。
刈安単独での米沢紬は珍しいですが、緑色の着物を見つけたらぜひ「刈安」の名前を思い出してください。
農家発祥の着物『ぜんまい紬』
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ぜんまい紬は、山菜であるぜんまいの綿を混ぜて紡いだ糸で織られた紬です。織りあがった布にぜんまいの繊維による節が出るのが魅力で、素朴さと独特の味わいを生んでいます。米沢紬から派生したと言われている紬です。
木綿が普及するはるか昔から、自生する植物の繊維を用いて織られていた、麻や芭蕉布などと同じ自然布のひとつ。着物好きの中でもファンが多いですが、現在では希少な高級品として知られています。
柔らかすぎず硬すぎず、肌にそっと沿う着心地で、ふんわりとした温もりがあるので、秋から冬に袷として着用するのがおすすめです。
米沢紬の製造工程
種類によって工程は一部異なりますが、米沢紬の代表ともいえる紅花染めの場合、栽培から完成までかかる期間は1年3ヵ月です。
ここからは、種蒔きから染めに織りまで、すべてを自分たちの手で行う「山形紅花染」を、7つの工程に分けてご紹介します。
畑づくり~栽培
米沢紬は、畑づくりから始まります。
耕した畑に種を蒔くのが、4月上旬から中旬。芽が出て成長した葉を間引きし、6月頃、紅花は高さ20〜30㎝にまで成長します。土寄せと支柱立てをして風で倒れるのを防ぎながら栽培します。
紅花摘み
紅花が開花するのは、7月上旬から中旬です。7月2日の半夏生の頃、紅花農家には見逃せない「半夏の一つ咲き」を迎えます。紅花はひとつ咲いたら一斉に花を咲かせる習性があり、農家の方が花摘み作業の目安にしている時期です。
咲き始めの花はアザミに似た鮮やかな黄色ですが、摘むのは赤みを帯びてきてから。花びらの根元に紅色が見える頃を見計らい、朝露で刺が柔らかいうちに手早く収穫します。
水揉み
収穫してゴミを取り除いた紅花は、水揉みの工程に入ります。水の中で花びらを洗う作業です。合計3回行うと、黄色だった花の色はオレンジ色に変化します。
紅花に含まれる色素は、水に溶けやすい黄色と、水に溶けにくい紅色の2種類。2回目で黄色の色素を洗い流して分離させ、溶けにくい紅色を多く残すために行います。
3回目の水揉みで、花びらが収穫時の黄色から紅色に変わったら作業完了です。
発酵・杵つき
水揉みの次は、発酵と杵つきの工程です。
ざるに広げた紅花を風通しの良い日陰に置き、むしろで覆って自然発酵を促します。乾燥するのを防ぐために毎日2〜3回水をかけ、約3日で紅花が真紅に変わったら次は杵つきです。臼に入れて杵でついていきます。
発酵と杵つきは、水揉みで残った紅色の色素を増やすための作業。紅色の色素が多い紅花が高評価となるため、各紅花農家でもそれぞれ工夫を凝らしています。
紅餅づくり
紅餅は、紅花を丸めて乾燥させたものです。運びやすさと、染色する際に染料の量の調整をしやすくするために行います。染めを行う冬に向けて、紅餅を乾燥させて保存性を高めるのも重要な役割です。
杵つきを終えた紅花は、手で丸めて直径3㎝の団子状にしたあと、むしろの上に並べます。軽くおさえて平たくしたら、何回か裏返しながら天日干しをして乾燥させると、紅餅の完成です。
色素の溶出・染色
染色を行うのは、発色が美しくなる冬です。保存していた紅餅を、冷水で揉んで黄色の染料を取り出してから灰汁に浸し、紅色色素が溶け出した染液に糸を浸して染めます。しかし、この段階ではまだ染め上がりはオレンジになってしまうため、さらに酸を加えて赤みを引き出す作業が必要です。
後は染液に糸を浸して染めていきますが、目指す紅色に染まるまでに染液を作っては糸を浸す作業を何度も繰り返さなければなりません。濃い紅赤色に染めるために必要な紅花は、少なくとも6㎏(10斤)。絹2反(テニスコート約7.6枚分)を紅花600g(1斤)で染めたピンク色の紅花染めは、特に「一斤染め(いっこんぞめ)」と呼ばれます。
色止めを行ってから水で洗い、陰干しをすると紅花染めの完了です。
織り
糸が染め上がると、いよいよ織りの工程です。文様は縞柄や格子柄などさまざま。先に紅色に染められた糸を一本一本組み合わせて織っていき、ようやく米沢紬が完成します。
米沢紬を見学・体験するには?
米沢紬の魅力をより深く知るためには、見学や体験がおすすめです。山形県米沢市では、体験を受け付けている施設が多くあります。
実際に職人が作業をしているところを見たり、体験してみることで、米沢紬を作る難しさや技術の素晴らしさが実感できますよ。
お近くへご旅行の際には、ぜひ体験してみてくださいね。
米織会館
米沢にある米織会館は、米沢織について楽しく学べる資料館です。1階にある「米沢織物直売所おりじん」では、機織り体験をしています。
体験は予約不要で無料なので、ふらっと気軽に立ち寄れるのが魅力。作品は持ち帰れませんが、機織りの難しさを実感できます。
▼施設概要
住所 | 米沢市門東町1丁目1-87(米織会館) | |
アクセス | 米沢駅からバス「上杉神社前」で下車徒歩5分 | |
営業時間 | 9:00~17:00 【おりじん】9:30~16:30 |
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休館日 | 年末年始(12月29日~1月1日) 【おりじん】 12~3月 土日祝日、年末年始 ※4~11月は無休 |
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入場料 | 高校生以上 300円 中学生以下 200円 |
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TEL | 0238-23-3006 【おりじん】0238-23-3525 |
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その他特記事項 | 機織り体験は予約不要・無料ですが、持ち帰りはできません |
よねざわ新田
よねざわ新田は、紅花の復活にも尽力し、創業明治17年から続く老舗です。趣ある日本家屋に併設された工房の見学と、紅花染め体験ができます。さらに、米沢織の歴史や紅花染めなど、より深く説明を受けられるスペシャルな「プレミアム体験」も開催。
糸から製品になるまですべて分業制で行っている米沢市内で、よねざわ新田は工程すべてを一貫して行っているので、米沢織についてしっかり学べます。
▼体験の詳細
紅花染め体験 | 工房見学 | |
作品 | ハンカチ ※絞りで模様も表現できる |
– |
料金(税込) | 1,100円 | 大人:400円 子供(小学生から高校生):250円 未就学児:無料 ※大人子供合わせて10名以上の団体だと1人50円引き |
所要時間 | 約30分 | 約30分 |
予約方法 | 予約必須。 ・電話 ・FAX ・メールフォーム(こちら) |
※プレミアム体験の料金は、内容や時間などによって異なります。ご予約時にプレミアム体験希望とお伝えしてください。
▼施設概要
住所 | 山形県米沢市松が岬2-3-36 |
アクセス | JR米沢駅よりタクシーで約10分 |
駐車場 | 7台分あり 大型バス用は1台分あり ※無料 |
営業時間 | 9:00~17:00 |
休業日 | 土日、祝日、夏季休業、年末年始 |
TEL | 0238-23-7717 |
FAX | 0238-23-7727 ※FAXの申込書はこちらから |
その他特記事項 | ・体験希望日が近い場合は、予約は電話でお願いします。 ・予約時に希望の日時、人数をお伝えください。返信が来た時点で予約受付の完了となります。 ・毎年7月第2土曜日は「べにばなSAI」を開催 |
染織工房わくわく館
染織工房わくわく館は、米沢にある工房です。
体験できるのは織物と紅花染の2つ。完成までスタッフの指導を受けながら、シルクや綿100%の生地で自分だけの作品作りができます。作品はすぐ持ち帰れるので、旅の思い出にもおすすめです。
▼体験の詳細
織物体験 | 紅花染体験 | |
作品・料金(税込) | ・コースター:1,320円 ・テーブルセンター:3,300円 ・テーブルマット:4,400円 ・ミニタペストリー:5,500円 ※どれも絹100% |
・ハンカチ:1,320円 ・スカーフ(ショート):3,300円 ・スカーフ(ミドル):6,600円 ・スカーフ(ロング):11,000円 ※ハンカチは綿、スカーフは絹100% |
体験の流れ | ①好みの糸を選ぶ ②①の糸をセットする ③配色を考えながら手織り機で織る ④仕上げ |
①染める色を選ぶ ②絞りの技法を使って柄を作る ③①で選んだ染色液に浸して染めていく ④仕上げ |
最大催行人数 | ~5人 | ~40人 |
予約 | 予約必須。ホームページ・電話・メール ※人数が多い場合は電話またはメールで問い合わせ。 |
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予約申し込み期限 | 希望日の7日前17:00まで | 希望日の3日前17:00まで |
▼施設概要
住所 | 米沢市御廟1-2-37 |
アクセス | ・JR米沢駅からタクシーまたは車で約8分 ・東北中央道「米沢中央IC」から車で約15分 |
営業時間 | 9:30〜16:30 |
休館日 | 水曜日 ※12月~3月は日曜日、祝日が臨時休業 |
TEL | 0238-24-0268 |
FAX | 0238-49-8686 |
メール | info@wakuwakukan.co.jp |
その他特記事項 | ・駐車場あり(乗用車10台、大型バス2台) ・伝統工芸士が直接指導する染め織講座「織りの学び舎」も開催(詳細はこちら) |
小松織物工房『紅花染め体験』
米沢市内ではありませんが、白鷹町にある「小松織物工房」でも紅花染め体験ができるのでご紹介します。紅花染めで使うのは、貴重な国産の紅花。職人による丁寧な指導を受けながら進められます。
白鷹は米沢紬と同じく、置賜紬として国の伝統的工芸品に登録されている白鷹紬・白鷹御召の産地です。小松織物工房は、今は白鷹町だけとなった「板締め染め」を守り続けており、貴重な伝統技術にも触れられますよ。
▼体験の詳細
紅花染め体験 | |
作品 | ・ハンカチ ・ストール など |
料金(税込) | 1,200円~4,000円 |
所要時間 | 30分~1時間 |
催行人数 | 5~60人 |
予約 | 予約必須。電話もしくはFAXで。 |
予約申し込み期限 | 希望日の7日前17:00まで |
▼施設概要
住所 | 山形県西置賜郡白鷹町大字十王2200 |
アクセス | 【電車】 山形鉄道フラワー長井線「荒砥駅」よりタクシーで約10分 【車】 |
駐車場 | あり 予約不要・無料 |
営業時間 | ー ※体験の予約は予約の際に希望日時を伝える |
TEL | 0238-85-2032 |
FAX | 0238-85-2032 |
ホームページ | こちら |
その他特記事項 | ・支払いは当日現金のみ。 ・白鷹紬機織体験も開催(1,000円/1人/15~30分) |
▼白鷹御召に関してはこちらもあわせてご覧ください。
まとめ
米沢紬は、山形県米沢市で今も生産されている織物です。地元の豊かな自然で育まれた植物を使った草木染めが特徴で、パステルカラーのやわらかな色味と、紬独特の素朴さを持ち合わせています。中でも紅花で染められた糸で織られた紅花紬は、老若男女問わず多くの着物ファンを魅了している着物です。
「置賜紬」の名前で伝統工芸品の指定を受けている米沢紬。一度は完全に途絶えた紅花を復活させ、SNSで紅花の魅力を発信をしたり、伝統を守りながらも新しい技法を取り入れたりと、継承とともに進化にも力を入れています。地元の人から着物好きまで愛され続ける米沢紬を身にまとい、その魅力を肌で感じてみませんか?