和装小物

2022.12.8

着物や浴衣に合わせたい和雑貨!アクセサリーや和装の持ち物を紹介

着物や浴衣に合わせたい和雑貨!アクセサリーや和装の持ち物を紹介

「着物を着たのはいいけれど、バッグも和風のものでなければならないの?」
「着物を着たときに役に立つアイテムはあるの?」
「和雑貨が好きな友達に何かプレゼントしたいけど、どういう小物がいいのだろう?」
お気に入りの着物を着てお出かけをすると、とてもわくわくするものですよね。
ですが、着物に合わせるバッグやアクセサリー等でお悩みの方も多いのではないでしょうか。着物に慣れないうちは、たくさんある雑貨を、どのように合わせて良いのか疑問に思いますよね。
この記事では、着物や浴衣に合わせる小物、和雑貨について解説していきます。
着物に良く合う和雑貨や便利な小物、更にプレゼントで喜ばれる和雑貨など、着物回りの小物について詳しく説明していきますので、是非最後までご覧ください。

和装小物について解説している記事もあります。こちらと併せてご覧ください。

着物に合う『和雑貨』とは?

着物に合う『和雑貨』とは?

ではまず、着物に合う和雑貨について、具体的に見ていきましょう。
慣れないうちは着物に合う和雑貨と言われてもピンと来ない方も多いかと思いますので、順番に説明していきます。

和雑貨の定義は?

和雑貨の定義は?

和雑貨とは、和風の小物のことを指します。
この記事では、着物や浴衣に合わせるアクセサリーやバッグなどの小物類のことを総称して和雑貨とします。
また、和雑貨は様々な小物があります。箸置きや風呂敷などの生活に必要な小物や、風鈴やのれんなどの暮らしを彩る小物まで、幅広いジャンルがあるのです。

着物には和風柄しか合わない?

着物には和風柄しか合わない?

結論から言うと、必ずしも和柄の雑貨を合わせなくても良いです。
フォーマルな場以外であれば自由ですので、洋服に合わせる雑貨を使用してもおしゃれに仕上がります。
ブーツを合わせたり、リボンを合わせたり、自分の感性で自由に着飾りましょう。
ですが、やはり着物に合う柄と言えば、何と言っても和柄です。
合わせたときに統一感が出るので、何を合わせるか迷ったときは、和柄の雑貨を合わせるのが無難です。
季節に合った雑貨を取り入れると、より統一感が出ておしゃれに仕上がります。
(例えば、桜のピアスやひまわりのヘアアクセサリー、もみじの根付や椿柄のバッグを取り入れるなど)

着物や浴衣には小さめバッグがおすすめ

着物や浴衣には小さめバッグがおすすめ

着物を着たときは、荷物はなるべく最小限にし、小さめのバッグを持つことをおすすめします。
着物で大きなバッグを肩にかけると袖が大きくめくれてしまい、恰好があまり良くありません。またバッグの紐が肩にあたるので、生地が傷んでしまう場合もあります。
ですので、着物を着たときは、少しお上品にすることを意識し、なるべく小さいバッグを持つようにしましょう。
巾着や信玄袋も良いですが、洋服に合わせるバッグを使用してもとてもおしゃれです。

バッグについて詳しく解説した記事はこちらです。参考にご覧ください。

着物らしい懐の小物

着物らしい懐の小物

バッグがなかった時代は、ちょっとした小物は懐に入れて持ち歩いていました。
懐というのは、着物の襟合わせの隙間のことです。
この懐には、カードケースや懐紙など、ちょっとした小物を収納できることができるのです。現代ではなんでもバッグに入れて持ち歩きますが、着物を着慣れている方は懐をうまく使い、収納とおしゃれを楽しんでいます。
ちなみに、懐にスマホ等電子機器を入れると汗で水没することがあるので、スマホだけはバッグに入れることをおすすめします。

懐中時計

レトロな懐中時計は、着物との相性抜群です。
根付を結びつけ、帯に挟むとおしゃれな着こなしができます。
着物用の時計も素敵ですが、洋服用の懐中時計もとても合うので、あまりこだわらなくて良いです。
腕時計も良いですが、生地によっては引っかけた時に傷つけてしまうこともあるので注意しましょう。

扇子

暑い時期であれば扇子を入れるのも良いでしょう。扇子も立派なおしゃれな和雑貨の一つです。
ただし、礼装用の末広は普段使いできないので、使用してはいけません。
現代はおしゃれな扇子もたくさんあるので、実用も兼ねて揃えておくのも良いですね。

扇子について詳しく紹介した記事もありますので、併せてご覧ください。

手拭い

手拭いは、現代でも身近な和のアイテムです。
和雑貨と言えば手拭いを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
手拭いはハンカチとしてだけでなく、布巾や風呂敷替わり、膝に広げてナプキン替わりとしても使用できます。また、タペストリーとして使用したり、その柄の豊富さを生かして半衿として使用したりすることもできる、超万能な小物なのです。
1枚と言わず、用途に合わせて数枚持っておくと良いでしょう。

財布

お財布を懐に入れる場合は、できるだけ薄くすることを意識しましょう。
お札入れ等に紙幣とカードを入れ、小銭はできるだけ入れないようにしておくと良いです。また江戸時代に良く使用されていた「道中財布」もおすすめです。
長方形の布をくるくる折りたたんでいるだけの簡単な作りのお財布なのですが、中は袋状になっているので、ここにお札やカード等を収納して使います。
財布を和の物にするだけで、着姿がぐっと粋になること間違いなしです。

筥迫

筥迫は、江戸時代の女の子たちの必須アイテムでした。
化粧品や櫛、手鏡などの小物を入れるポーチのような役割を持っていました。この筥迫を懐に入れ、おしゃれを楽しんでいたのです。(わざと見せるようにするのがポイントです。)
現代では、和装の花嫁衣裳の装身具や七五三のお祝い着に筥迫を用いるだけになっていますので、おしゃれを楽しむために使用する方はあまりいません。
ですが、あえておしゃれ着に取り入れ、飾りとして楽しむのもとても素敵です。胸元を魅せる江戸時代のおしゃれに、チャレンジしてみてはいかがですか?

着物に合わせて持ちたい雑貨

着物に合わせて持ちたい雑貨

着物を着てお出かけしているとき、こういう小物があったら便利なのに、と思ったことはありませんか。
着物は洋服に比べて神経を使うことが多いので、慣れないと不便に感じることも多いでしょう。
この項目では、着物を着たときに役に立つ便利な小物を中心に説明していきます。
スマートな着姿のために、是非参考にしてください。

風呂敷

風呂敷は、江戸時代にはバッグとして活躍していた優れものです。
現代ではバッグの他にブックカバーやラッピング、タペストリーとして飾れるものもあり、物を包む以外の用途で使用することが増えています。
またかわいい柄も多く販売されているので、そのままプレゼントしてもとても喜ばれます。
バッグとして使用する場合のために、持ち手も多く販売されていますので、こちらもチェックしてみてくださいね。
本来の目的とは違いますが、風呂敷を足袋に加工してくれる面白いサービスもあります。
風呂敷をちょっと違う形で使ってみたい方は、こちらもおすすめです。

足袋については別記事がありますので、こちらをご覧ください。

ハンカチ・エプロンクリップ

着物で食事をするときは、汚れがはねないか気になって集中できませんよね。
ですが、どんなに気を遣ってもいつの間にかついてしまい、不快な思いをしている方も多いのではないでしょうか。食事の際は、衿元が特に汚れやすいので注意が必要です。
着物で食事をする予定があれば、ハンカチクリップをカバンに忍ばせておきましょう。
ナプキンを衿に挟むよりも広範囲で胸元が覆われるようになるので、とても便利です。

ショールクリップ

お手持ちのショールを羽織風に着ることができる便利な雑貨です。
着物の羽織よりもカジュアルに羽織ることが出来るので、お出かけの場所を選びません。またショールであれば小さくたたむことも出来るので、温度調整が難しい日も活躍してくれます。
洋服用のショールクリップもとてもおしゃれなのですが、羽織風に着たいのであれば着物用のショールクリップを使用しましょう。
羽織紐と長さが近いので、ショールを着物風にアレンジすることができます。
もちろん洋服に合わせるようにショールを巻き付けても素敵なので、洋服用、着物用と揃えておくとおしゃれの幅が広がります。

着物や浴衣に合わせたいアクセサリー

着物や浴衣に合わせたいアクセサリー

着物や浴衣を着るとき、どんなアクセサリーをつけていいのか迷いませんか。
必ず身に付けなければいけない決まりはありませんが、せっかくおしゃれをするのであれば身に付けたいですよね。
礼装であればパール系のアクセサリーと決まってはいるのですが、それ以外はTPOに合わせて選ばなければいけません。
着物に合わせやすいアクセサリーはどんなものが良いのか、見ていきましょう。

ピアス・イヤリング

着物に合わせるアクセサリーは小ぶりの物がおすすめです。着物の着姿を邪魔しないので、全体的にまとまりが出ます。
ですが、そこまで改まった場でなければあえて洋服に合わせる大ぶりの物を身に付けても大胆で素敵です。せっかくの着物ですので、耳元も華やかにしてみるのも良いでしょう。

簪・バレッタなどの髪飾り

和のアクセサリーの定番と言えば、簪ですね。
最近では着物だけでなく、洋服にも合わせやすいデザインの簪もたくさん出ているので、和洋問わずおしゃれが楽しめます。
また洋服用の髪飾りであるバレッタを使用しても良いでしょう。レトロモダンな雰囲気になり、とても素敵です。

着物や浴衣に合う髪型を紹介している記事もありますので、こちらと併せてご覧ください。

帯留めやブローチ

アクセサリーは、顔回りを飾るものだけではありません。
帯をより華やかに魅せてくれる帯用のアクセサリーもあるのです。
その一つが、帯留めです。
帯周りにもう少しアクセントが欲しいという場合は、帯留めをするとぐっと華やかになります。
また、お手持ちのブローチを帯留めにできる金具もありますので、おしゃれの幅がもっと広がります。

帯留めに関してはこちらに詳しい記事がありますので、併せてご覧ください。

根付

より上級なおしゃれを楽しみたいのであれば、根付がおすすめです。
根付とは、和のストラップ飾りのことを言います。これを帯の間に挟み、ぶら下げるような形でセットしたら完成です。
根付は帯だけでなくお財布やスマホのカバーに付けることも出来るので、とても実用的な一面もあります。
また、お気に入りのストラップを根付にできる便利な小物もあるので、是非チェックしてみましょう。

お土産に喜ばれる和雑貨

お土産に喜ばれる和雑貨

和雑貨は自分で楽しむだけでなく、プレゼントしてもとても喜ばれます。
着物はもちろん洋服にも持ちやすい物も多いので、和雑貨好きのお友達がいたら是非プレゼントしてみましょう。
和洋どちらにも合わせやすい物を厳選して紹介していきます。

和柄エコバッグ

SDGsが話題になっている昨今、エコバッグは必ず持ち歩きたい小物ですね。
エコバッグは数個持っていても邪魔にならないので、喜んでくれること間違いなしです。

がま口ポーチ

がま口はお財布としても、小物入れとしても使える便利な和雑貨です。
少し大きめのがま口だとバッグインバッグとしても使えるので、とても重宝します。

文具

文具を和柄に変えるだけで、おしゃれ度が一気に上がります。メモ帳やペンはふとした時に必要になることも多いので、かわいい和柄の文具をプレゼントしてみてはいかがでしょうか。

名刺ケース

名刺ケースを懐からさっと出すと、とてもスマートな仕事人風に見えます。
カードケースにもなるので、一つは持っておきたいですね。

練り香水

液状の香水より柔らかい香りが多いので、着物にも合わせやくおすすめです。
香りで和を楽しむのもおしゃれで素敵ですね。

まとめ

和雑貨について

和雑貨について説明してきましたが、身に付けたいと思った物はありますか?
全てに共通しているのは、和装以外にも使用できたり、また洋服に合わせたりする雑貨も積極的に取り入れるということです。
和雑貨だからと言って絶対に着物に合わせるのではなく、色んな物を活用して楽しむのが最大のポイントなのです。
着物はこうでなければいけない、という考えは、今は礼装ぐらいです。
形式にとらわれず、自由な発想で着物の世界を楽しみましょう!
そして、あなただけの着方を思う存分楽しんでください!

なお、この記事ではあまり説明していない浴衣についてはこちらの記事を参考にしてください。