着物の種類

2023.4.18

名古屋帯とは?袋帯・京袋帯との違いや仕立ての種類、合わせる着物や結び方を紹介

名古屋帯とは?袋帯・京袋帯との違いや仕立ての種類、合わせる着物や結び方を紹介

着物愛好家に愛される「名古屋帯」。
着物をこれからはじめよう、という人には馴染みのない名前かもしれません。
カジュアルな着物によく似合い、袋帯と比べると簡単に締められる名古屋帯は日常的に着物を取り入れる人に是非おすすめしたい帯のひとつです。

・名古屋帯の種類や見分け方
・着用シーンやコーディネート
・名古屋帯の結び方
・名古屋帯を簡単に自分で結ぶアレンジ方法

など名古屋帯の歴史や特徴を踏まえながら、現代の名古屋帯の活かし方を解説していきます。
自宅の箪笥で眠っている名古屋帯がある人や、今後着物をより気軽に楽しみたい人は是非最後まで読んでみてください。

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名古屋帯とは?

フォーマルな袋帯に対して、カジュアルに装う際に用いられるのが「名古屋帯」です。
背中のお太鼓にするタレ部分は帯幅をそのままに、胴に巻く部分は半分に折って巻いていきます。
名古屋帯は半分に折る部分を最初から縫い合わせて仕立てた形が多く判断基準の一つになっています。

袋帯に比べて略式とされる名古屋帯ですが、その誕生には女性の社会進出や震災などの歴史的背景が色濃く関係しています。

「名護屋帯」と「名古屋帯」の違い

同じ読み方の帯に「名護屋帯」と呼ばれるものがあります。
見た目は現代の帯締めのようなもので、朝鮮や中国から入ってきた色とりどりの絹糸を縄状に編んで打ち紐にしたもので、形状は丸打ちから平打ちへと変遷していきました。

名護屋帯は安土桃山時代の末期、豊臣秀吉が朝鮮出兵をした時代に流行したそうです。
「名護屋帯」という名称は、秀吉が朝鮮出兵の時に本陣を置いた佐賀県唐津市の地名が名護屋でその地に集まった遊女から流行したことに由来を持つと言われています。
江戸時代まで愛された名護屋帯は先端についた房を装飾として、長く作った帯を腰に三~四重に巻いて横で結び、先端を垂らしてオシャレを楽しんでいたようです。

名古屋帯の歴史

現代に愛される名古屋帯は先述した名護屋帯とはまったくの別物です。
実は袋帯よりも先に誕生したのが名古屋帯なのですが、歴史の流れを見ると誕生理由も頷けます。
名古屋帯のはじまりには諸説あり、誰の発明か確証はないようですが一般的に有名な説としては、大正時代に誕生した説が有力です。

女性の社会進出と越原春子

名古屋帯といえば名が上がるのは、大正4年に設立された名古屋女学校の創設者・越原春子氏です。

越原春子氏

参照元:学校法人 越原学園公式HP

時代は大正デモクラシー、女性解放や社会進出運動が目覚ましかった折に時代を奔走した女性のひとりである越原春子氏は「自立した女性の育成をめざし、家庭生活を少しでも便利に」という思いから、学園の開設準備で多忙な日々の中帯を締める時間も惜しく名古屋帯を生み出したといいます。

当時、女性の洋装は一般化しておらず身支度に時間がかかる和装で、その上丸帯では仕事に掛けられる時間は男性より圧倒的に少なく、女性が男性に伍して社会で活躍するには致命的なロスタイムでした。

そこで、自身の丸帯や昼夜帯にハサミを入れ、軽くて自分で締められて時間も早く身支度を終えられる帯を考案し着用していたといいます。

このように名古屋帯が時短のために生まれた帯であることから、礼節を重んじる場に相応しいとされる袋帯よりも、格下で略式とされている理由にも納得できます。

「名古屋帯」命名と市販開始

春子氏がオリジナルで名古屋帯を締めていた頃、全国的にはまだ丸帯が主流でした。
そんな中で大正9年、中村呉服店(現・名古屋三越)の商社マン小澤義男氏が学園に出入りするようになったとき、小澤氏の目に留まった春子氏の帯を参考に京都の機屋で同様の寸法で帯を作らせて大正13年から市販が始まったといいます。

当時の地名と名古屋女子校の名にちなんで「名古屋帯」と命名したのは小澤氏で、市販から瞬く間に全国に広まり現代にも愛される帯になったのです。

丸帯から名古屋帯へ変わるだけで日本女性の装いにかかる時間や労力は半分になると言われていますので、当時の女性たちからの支持を全国的に得ることも頷けますね。

さらに現代にも用いられる「軽装帯」「付け帯」「つくり帯」と呼ばれる形状の帯も、春子氏は独自に考案・作成しており、時期は不明ですが大正時代に着用していたといいます。

関東大震災と戦後の発展

名古屋帯が市販される一年前の大正12年には、未曽有の大震災である関東大震災が起こりました。
多くのものが失われた震災を機に人々の生活が変わり、丸帯に比べて経済的で締めやすい名古屋帯が広まったのは必然だと言えます。

戦後も同様に物資が足りず、丸帯から袋帯の時代になったと同時に名古屋帯もさらに広まりました。
当時、名古屋帯の中でもさらに短くお腹に一重しか巻けない帯もあったといいます。

衣服は人々が生きていく上で必要な「衣食住」のうちの一つです。
時代の変遷に伴い大きく変化してきた中で、名古屋帯が生まれ形が変わっていくのもまた当たり前といえますね。

名古屋帯の種類と仕立て

名古屋帯は大きく分けて、仕立て前の寸法が異なる「九寸名古屋帯」と「八寸名古屋帯」の2種類に分けられます。
仕立て上がりの寸法は変わらないのではじめは見分けがつきませんが、名称と照らし合わせながら違いを見ていきましょう。

九寸名古屋帯

九寸名古屋帯は、仕立て前の反物の状態で測った時の反幅が約34cmあり、鯨尺で「9寸」あることからその名がつきました。

仕立て上がりの幅はお太鼓部分が8寸2分で、胴部分は半幅に仕立てる「名古屋仕立て」が主流の帯です。


元は広い生地を縫い込んで仕立てる設計なので、着る人の体型によって幅を調整して仕立てられるのが特徴で、塩瀬や縮緬などの染め帯の他、織の帯でも薄手の生地が多い為帯芯を入れて仕立てます。

名古屋仕立て

お太鼓部分を並幅に、胴周りを半幅に縫い合わせて仕立てる、名古屋帯の中では主流の仕立てです。

松葉仕立て

手先のみ半分に折って縫い、前帯の幅を調整できるように仕立てる方法です。
背の高い方やふくよかな方が全体のバランスを見て帯幅が調整できる便利さがあります。

開き仕立て/額縁仕立て/平仕立て

すべて開いた状態で仕立てる方法です。一見袋帯と見間違うこともありますが、長さが袋帯より短くなりますので悩んだ場合は長さを測ってみてください。

帯芯を入れた場合手先~前帯部分の帯芯が見えるものと、帯芯が見えない様に別布を付けている場合もあり、いずれも松葉仕立てと同じく帯幅の調整が可能です。

ちなみに額縁仕立ての名前の由来は、九寸名古屋の場合縫い代を折り込んだ形が額縁のように見えることからついた名称なため、八寸名古屋帯で同じ仕立てをしても額縁仕立てと呼ばれているところはあまり見ません。

八寸名古屋帯

八寸名古屋帯は仕立て前の反物の状態で反幅が約30cm、鯨尺で「8寸」なためその名が付きました。
仕上がりの帯幅は九寸名古屋帯と同じですが両端を折り込む縫い代がなく、かがるだけの作りになっているため「かがり帯」と呼ばれることもあります。

八寸名古屋帯はハリのある生地が多く、紬や博多織、紙布や科布といったざっくりとした質感が多くより通な着姿を演出できます。
九寸名古屋帯と比べて仕立てが簡単なため、和裁初心者で帯の仕立てがしたい人には八寸名古屋帯の松葉仕立てから始めるのがおすすめです。

総かがり仕立て

お太鼓、胴部分をすべてかがる仕立て方で、出来上がりは九寸名古屋帯の名古屋仕立てと同じような形になります。
九寸の場合帯芯を入れますが、八寸は帯自体に張りがあるため帯芯は入りません。
裏側に糸が多く渡っている帯などにおすすめの仕立てです。

松葉かがり/袋名古屋仕立て

お太鼓はすべてかがり、手先から約38cmかがる仕立てが松葉かがりです。
胴部分はかがらないので前幅を好みで変えられるメリットがあります。
八寸名古屋帯にもっとも多い仕立て方です。

トンネルかがり仕立て

タレ先から20~30cm程度と、タレの堺から約10cmをかがり、お太鼓中心はかがらない仕立てを「トンネルかがり」といいます。
夏帯の絽や紗の仕立てに多く、かがっていないお太鼓部分の布が重なって動く様子が涼し気で粋です。
手先はくけたり、松葉仕立てのようにかがったりと好みで分かれます。

開き仕立て/平仕立て

九寸名古屋帯と同じく、すべて開いた状態で仕立てる方法です。
帯芯を隠す九寸と違い、八寸は帯の裏に渡った糸が引っかからない様に裏地をつけます。
裏に糸が渡っていない帯地であれば裏地をつけなくても機能的には問題がなく安価に仕立てられます。

軽装帯/つくり帯の見分け方

簡単に結べるように加工してある帯の種類を判別するには、お太鼓部分が二重か一重かをチェックしましょう。

二重太鼓になっていれば「袋帯」、一重太鼓なら「名古屋帯」です。
軽装帯はつくり帯の他、ワンタッチ帯など様々な名称で呼ばれており、切らずに加工した帯もあれば切ってお太鼓部分と前帯をパーツ分解したものがあります。
今後検討する場合は糸を切れば元の状態に戻せる、切らずに加工する軽装帯がおすすめです。

袋帯や京袋帯との違い・見分け方

自宅にある帯の判別に困った場合の見分け方について解説します。
最も簡単な見分け方は、仕立て上がりの長さが4m30cm以上であれば袋帯、それ以下なら名古屋帯or京袋帯です。

違いを見分けたい時は着用シーンについて悩んでいる場合がほとんどだと思いますが、金糸や銀糸、箔を用いた煌びやかな帯は格式高いフォーマルシーンで締める袋帯の可能性が高いです。
長さはあるのに華やかではない袋帯もありますので、そちらのTPOについてはこちらの記事https://kimonoomohi.com/kind/fukuroobi/をご覧ください。

①長さ
②デザイン
を確認することでおおまかな判別は可能ですが、例外もあります。
まずは基本的な部分から見ていきましょう。

長さと結び方で分かる帯の違い

形状の似た帯で判断が付かない場合、まず確認するべきは仕立て上がりの長さです。

長さ
丸帯  4m 34cm
袋帯 4m30cm~ 31cm
京袋帯 3m50cm~ 31cm
名古屋帯 3m50cm~ 31cm

比較すると、袋帯はもっとも長さがあることがわかります。
違いは帯の結び方にあり、袋帯は「二重太鼓」という締め方ができるような長さで織られているのです。
対して名古屋帯・京袋帯は略式で手軽に締められる帯なので「一重太鼓」で締める長さで織られています。

仕立て方で分かる帯の違い

長さを測る手間を無くしたい、長さを測ってもピンとこない…そんな時は、仕立てをチェックしてみましょう。
それぞれの帯ごとに基本的な仕立てや見分け方を解説しますので、手元の帯と照らし合わせてみてください。

ただし貰い物やリユース品として買った帯の場合、昔は日常着として個人が縫っていたものなので必ずしも当てはまらないことがあります
あくまでも現代の一般的な仕立ての基準として覚えておいてください。

袋帯は「かがり仕立て」

袋帯の仕立て上がりは、タレ先の袋状の口をかがって閉じた状態が完成です。
縫い合わせることを「かがる」と呼ぶためかがり仕立てと呼ばれますが、帯芯を入れる場合は「綿芯仕立て」「絹芯仕立て」など帯芯によって呼び方が変わる場合もあります。

いずれにしろ完成形は、口の閉じた幅31cm、長さ4m30cm以上になり、手先を折って仕立てることはなく開き仕立てと似た形になるため混同されることがあります。

京袋帯は「かがり仕立て」

長さは名古屋帯、仕立ては袋帯という帯が「京袋帯」です。
袋帯のメリットである、畳みやすく幅の調整が効き、かつ名古屋帯のメリットである結びやすさ、手軽さを兼ね備えたいいとこどりのカジュアル用帯です。

袋帯と同じく帯芯の有無で仕立ての呼び名が変わることもありますが、かがり仕立てが基本です。

名古屋帯は手先をチェック

先述したように名古屋帯の仕立て方はさまざまで、最も基本的な「名古屋仕立て」を中心に手先を縫う仕立てが多くなります。
そのため、手先が少しでもかがってあれば名古屋帯であると考えてよいでしょう。

名古屋帯の開き仕立てと京袋帯の見分け方は、裏地をチェックしてください。
裏地が帯全体で同じであれば京袋帯、お太鼓部分と胴部分で異なる帯地であれば名古屋帯の開き仕立てだといえます。

名古屋帯の結び方と帯枕の選び方

名古屋帯はカジュアルな装いに締める帯なので基本は自由ですが、代表的な結び方を紹介します。
例外的に礼装として名古屋帯を締める場合もありますので注意しましょう。

【基本】一重太鼓

名古屋帯の基本の結び方は「一重太鼓」です。
袋帯を簡略化しつつもきちんと感が出る結び方として、主流になっています。

お太鼓の大きさや高さ、形は帯枕とタレの位置で調節でき、年齢や体型に応じて変えます。
一般的には年齢が若いほど高めの位置で大きく結び、歳を重ねるにしたがって位置は低めに、お太鼓も小ぶりに結ぶものとされています。
体型によっては、背の高い人はお太鼓を大きめにした方が全体のバランスが綺麗になりますし、逆もまた然りなのであくまでも一般論として参考にしてください。

▼フォーマル、華やかさを出すなら高めタイプがおすすめ

▼お太鼓をまっすぐ、粋に演出したいなら低めタイプがおすすめ

袋帯の二重太鼓に比べお太鼓部分が一重になっていることが呼び名の由来で、「お祝い事が重なるように」と二重太鼓を結ぶ慶事の礼装とは対照的に、弔事で結ぶ帯は一重太鼓がマナーで「悲しみが重ならないように」という意味が込められています。

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【粋】角出し結び

粋な着こなしに良く似合う「角出し結び」は、江戸時代から人気の通な結び方です。
袋帯でも結べますがカジュアルに装う名古屋帯で締める人が多く、後ろから見た時に左右にツノのように手先が出ていることからその名が付きました。

帯枕不要の結び方なので「帯枕はないけどとりあえず帯結びにチャレンジしたい」という時にもおすすめです。

【粋】銀座結び

角出し結びと同じような完成形になる銀座結びも、粋な着こなしにおすすめです。
違いは結び方の手順くらいなので厳密には同じものといっても良いとされています。

名古屋帯を簡単に結ぶアレンジ方法

袋帯を簡略化したのが名古屋帯ですが、それでも帯を結ぶのは一苦労…。
より簡単に結べる方法をご紹介しますので、肩が痛くて着物を敬遠している人や結び方が覚えられず諦めてしまった人は参考にしてみてください。

軽装帯に作り替える

もっとも簡単に帯を締める方法は、軽装帯に作り替えてしまうことです。
軽装帯はつくり帯の他、ワンタッチ帯など様々な名称で呼ばれており、切らずに加工した帯もあれば切ってお太鼓部分と前帯をパーツ分解したものがあります。

軽装帯のメリットには
・着付けの時間が短縮できる
・一人で楽に締められる
・肩が辛くても締めやすい
・変わり結びの注文もできる
などがあります。

今後検討する場合は糸を切れば元の状態に戻せる、切らずに加工する軽装帯がおすすめです。

【ワンタッチ帯加工 まゆみ帯加工】帯加工専門店

【角出しつくり帯加工】切る加工

名古屋帯の格と着用シーン

帯の種類が判別できたら、いよいよコーディネートを組んでみましょう。
名古屋帯は格でいうと準礼装向けと普段向けの2種類あり、織り方では染と織に分類されます。

着物のコーディネートを組む上で基本とされる考え方は「染の着物に織の帯、織の着物に染の帯」とされており、聞いたことがあるかもしれません。

染の着物とはいわゆる「やわらかもの」と呼ばれる着物で、小紋や色無地、訪問着や留袖などの礼装~略礼装で着用できる着物を指します。
織の着物は反対に「かたもの」と呼ばれ、紬や御召、木綿やウールなど張りのある、普段に着る街着の着物を指します。

これらの着物と帯の組み合わせによって格が決まり、礼装で赴く場面では「TPOに沿っている」とされるのです。

・この名古屋帯はどの着物に合わせるのか?
・この名古屋帯はどんなシーンで締められるのか?

帯の特徴とデザインごとに、TPOを解説します。

【準礼装向け】織の名古屋帯

名古屋帯は基本的に普段締めるカジュアル向きな帯と解説してきましたが、実は例外もあります。

金銀箔があしらわれた華やかさがある唐織や本綴織の帯であれば、名古屋帯でも準礼装に締めて良いとされているのです。

【準礼装・入卒式など】九寸名古屋帯

【準礼装】九寸名古屋帯/綴織

【準礼装・お茶席】九寸名古屋帯

尚、本綴であれば留袖にも締められると言われていますが現代ではデザインに左右されます。
着物よりも華やかで格が劣らないのであれば締めてもよいかもしれませんが、留袖を着用する場面は招待側でゲストをもてなす立場になりますので失礼のないよう敬意をもって袋帯を締めるのが無難であるといえます。

華やかでフォーマル向けの名古屋帯は、ちょっとしたパーティーやカジュアルめな結婚式、お茶席や入学式・卒業式、お正月などの場面におすすめです。
色柄の雰囲気を見ながら、紋なしの訪問着、付け下げ、色無地に合わせて準礼装の装いに、小紋に合わせて格上げし略礼装の装いにしましょう。

【普段向け】織の名古屋帯

「織の帯=フォーマル」という人が稀にいますが、現代では可愛らしいカジュアルな織の帯がたくさん作られています。

【西陣まいづる×おびや】九寸名古屋帯/Shall We Dance

【西陣田中伝機】九寸名古屋帯/猫たちの集会

ざっくりした風合いや張りが魅力の八寸名古屋帯の代表格「博多織」も、伝統的な献上柄だけでなくさまざまなデザインが織られています。
博多織はなんといっても締めやすく緩みにくい、着物好きなら誰もが憧れる帯といっても過言ではない代表的な帯です。
力士が締めることでも有名なほど上質な帯とされています。

【博多織】八寸名古屋帯/アールヌーボー文様

【博多織】八寸名古屋帯/水玉文様

【普段向け】染の名古屋帯

染の名古屋帯には、塩瀬や縮緬生地に手描きや型染めを施した帯や絞りの帯があります。
上品で柔らかい風合いが特徴で、デザインによっては略礼装に合わせても違和感のない上質さを持った名古屋帯もあり着用の幅が広がります。

【藤娘きぬたや】絞り染め九寸名古屋帯

【ちりめん】染め九寸名古屋帯

【洗える】綿・化繊の名古屋帯

着物を始めたばかりで絹から手を出すのは気が引ける、という人におすすめなのは木綿やポリエステルなど自宅で洗える素材の帯です。

絹と比べて安価で、お手入れも楽なので雨の日や汚れを極度に心配する必要がありません。
とりあえず手順を覚えたい、自宅で洗える帯が欲しいという人におすすめです。
絹と比べると締めにくく緩みやすい化繊の帯は初心者には結びづらいため、注意が必要です。

【綿なごや帯】洗える九寸名古屋帯

【ポリエステル】洗える八寸名古屋帯

まとめ

帯の中でもっとも汎用性が高く、着用の幅が広い名古屋帯。
ゆえにコーディネートやTPOに悩む機会も多く、箪笥の肥やしになりがちな帯も多いですが着用のイメージは湧いたでしょうか。

名古屋帯を合わせる小紋や紬、木綿やウールは日常で好きに着る場面が多い為、個人の好みでコーディネートを組めるのが魅力です。
決まった組み合わせで落ち着いていたとしても、意外な組み合わせが見つかったりするので時間のあるときに自宅ファッションショーを開催して新たな可能性を引き出してみてくださいね。

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▼クリーニングについて

この記事で紹介した商品

名古屋帯/名古屋仕立て

名古屋帯/松葉仕立て

名古屋帯/開き仕立て

名古屋帯/軽装帯

八寸名古屋帯/総かがり仕立て

八寸名古屋帯/松葉かがり仕立て

八寸名古屋帯/トンネルかがり仕立て

八寸名古屋帯/開き仕立て

京袋帯

帯枕/華やかさ高めタイプ

帯枕/粋な低めタイプ

【ワンタッチ帯加工 まゆみ帯加工】帯加工専門店

【角出しつくり帯加工】切る加工

※着用シーンにて紹介した商品は割愛します